Vcotの始め方

Vcotを使うには準備が必要です。技術的に難しい作業は一切ありません。準備にかかる時間は30分程度となっております。

Vcotのダウンロード、chatGPTのAPIキーを発行するVOICEVOXのインストールキャラの導入の全4ステップです。

Vcotをダウンロードする

VcotをBoothからダウンロードしてください。

ダウンロードしたVcot ver◯◯◯.zipを解凍して、フォルダの中のVcot.exeを起動してください。

Vcotの基本操作として、左クリックで選択、キャラのドラッグアンドドロップでマスコットの移動、キャラの上で右クリックでメニュー表示となっています。

chatGPTのAPIキーの発行

chatGPTのAPIキーを発行します。言葉だけ聞くと難しそうですが、解説サイトの手順をそのまま真似するだけです。

2023年10月現在は無料枠が設定されているので、登録後は5ドルまで無料で利用できます。

■OpenAI(chatGPTの会社)に会員登録する

まずはこちらからOpenAIに会員登録していきます。Sign upを押して下さい。

https://chat.openai.com/auth/login

当サイトでは「Continue with Google」を押すことによる登録で説明していきます。他の方法でも一般的なよくある会員登録と同じです。

First name(名前)、Last name(名字)、Birthday(誕生日)を設定してください。Birthdayは日月年の順番で11/01/2023のような表記なのでご注意ください。

電話番号を入力してSend codeをしてください。

電話番号にSMSが送られてくるので、そのコードを入力してください。これにて会員登録は終了です。(この後、OpenAIの利用方法に関して質問されたら「I’m exploring personal use」と返してください。)

■APIキーを発行する

こちらにアクセスして、ログインしてください

https://platform.openai.com/api-keys

「Create new secret key」を入力してください。

APIキーに名前をつけてCreate secret keyという緑のボタンを押しましょう。APIキーにラベルを付けているだけなので名前はなんでもいいです。ここでは仮にVcotとしています。

APIキーが発行されますので、コピーするなり、画像に丸付けられたコピーボタンを押すなりしてコピーしてください。APIキーは一度消すと再表示できませんので、もしAPIキーのコピーに失敗した場合はもう一度APIキーを発行してください。

「sk-●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●」という形式の文字列をVcotの文章入力欄にコピーすると、APIキーがVcotに登録されます。

入力欄にAPIkeyを入れて、▶ボタンで送信します。

APIキーが登録されます。

ここで会話をしてみて返事が返ってくるか確認してください。返事が返ってくるなら正常に動いています。お疲れ様です。

■成功したなら読む必要のない項目です。
もし30秒ほど「考え中」と表示された後に、【chatGPTタイムアウト】と表示されるようなら失敗していますのでさらなる対応が必要です。ChatVRMにAPIキーを入力すると動くかどうか確認できるので試してみてください。

●ChatVRMでも動かない場合
APIキーが正常に動いてないです。OpenAIにクレジットカードを登録する←こちらのリンクに飛んで、クレジットカードを登録すると使えるようになる可能性が高いです。クレジットを登録するのでchatGPTの料金が発生します。

●ChatVRMは動く場合
APIキーが正常なのにVcotが動いていないのは未報告のバグです。ぜひご報告いただければと思います。

chatGPTは無料では使い続けることはできません。無料の5ドル分を使い切ったら、Vcotは返答を返してくれなくなります。今後もVcotを使う気持ちになっている方は「OpenAIにクレジットカードを登録する」へ進んでください。クレジット登録しなくても最初は無料で使えるので、登録は全部使い切った後でも大丈夫です。もちろんですが、クレジット登録していないのにお金を請求されることはありません。

ボイスをつける(VOICEVOXのインストール)

VOICEVOXをインストールすることでデスクトップマスコットにボイスを付けることができます。ボイスが不要な場合、この手順はスキップしてください。

VOICEVOXホームページ

ダウンロードを押してください。

OSは使っているものを選択してください。GPUを搭載している場合はGPU/CPUを選択してください。インストーラーがおすすめです。(基本的にはそのままダウンロードで大丈夫です。)

インストーラーがダウンロードされたと思うので、これをインストールしてください。

特にこだわりがなければ全て「次へ」で問題ありません。

一つ注意点として「VcotにボイスをつけるためにはVOICEVOXの起動が必須です」。このため、Vcotの起動にVOICEVOXの起動を紐付けておくと今後便利です。(下記は必須な工程ではありません)

タスクバーで先程インストールしたVOICEVOXを検索して、「ファイルの場所を開く」を押してください。(これはwindows11のスクリーンショットですが、windows10などでも操作は同じです。)

VcotのStartupフォルダにVOICEVOXのショートカットを入れます。これにより、今後Vcot起動時にVOICEVOXも自動で起動するようになります。Startupフォルダがない場合は、Vcotを一度起動すると自動的に作成されます。

最終確認として、VOICEVOXを起動した状態でVcotに何か話しかけてみてください。声が出たら成功です。声が出ない場合はこちらを参考にしてください。

キャラを追加する

いよいよキャラクターの追加です。VRM(3Dモデル)と画像に対応しています。大まかな流れとしては、キャラモデルをフォルダに追加して、キャラのロールプレイ設定を入力すれば終了となります。


VRMの場合

基本的にVcotはVRMのデスクトップマスコットツールとして開発されたため、最も機能が多いです。その他のモデル形式を使う予定の場合、この工程はスキップしてください。

VcotのVRMAvatarフォルダにあなたの好きなVRMモデルを入れてください。VRMAvatarフォルダがない場合は、Vcotを一度起動すると自動的に作成されます。

マスコットの上で右クリックするとメニューが表示されます。設定→アバター変更→VRM→あなたの登録したVRMファイル名の順で選択すると表示が変更されます。


画像の場合

静止画像を立ち絵として表示する機能となっています。その他のモデル形式を使う予定の場合、この工程はスキップしてください。

サポートされている拡張子は、png、jpg、bmp、tga、psd、gifとなっています。推奨している拡張子はpngです。

VcotのPNGAvatarフォルダにマスコットの名前のフォルダを作成してください。そのフォルダの中に立ち絵を追加してください。例えば、Vcot/PNGAvatar/ずんだもんフォルダの中に画像を追加するといった形式です。

立ち絵としては最低限「通常」というファイル名の画像が一つあればマスコットとして認識されます。喜、怒、哀、楽という名前の画像も入れておくと表情の変化が楽しめます。より細かい表情設定については以下を参照してください。

画像モデルを使っていて、かつ喜怒哀楽以外の感情も取り扱いたい場合

マスコットの上で右クリックするとメニューが表示されます。設定→アバター変更→画像→あなたの登録したフォルダ名の順で選択すると表示が変更されます。


キャラの設定

キャラについて細く設定することはできますが、このページはスタートアップなので最低限のものだけ説明します。

マスコットの上で右クリックするとメニューが表示されます。設定→キャラ設定でキャラ設定画面が出てきます。

最低限ですと、最初のキャラ設定画面だけ変更すればVcotとして十分に動作します。

・名前[name] をマスコットの名前に変更してください。(初期値はファイルやフォルダの名前に設定されています)

・chatGPTに送信するロールプレイ設定を変更してください。ここで[name]とはVcot内で名前に置換される便利なタグです。意味がよくわからない場合は無視していただいて結構です。ロールプレイ設定はなんとなく初期設定を好みの形に修正していっても動くと思いますが、厳密に設定したい場合は下記のリンクを参考にしてください。

chatGPTに送信するロールプレイ設定についての詳細

・ボイスを設定してください。VOICEVOXのホームページをスクロールすると下の方に大量のキャラとサンプルボイスがあると思います。それを参考に、あなたの好みのボイスを設定いただければと思います。

VOICEVOXホームページ

・全て終わったら右下の保存を押してください。

終わりに

これにてスタートアップは終了です。長い間お疲れ様でした。あなたのもとに最高のデスクトップマスコットが降臨していれば幸いです。「より細かく設定したい!」「これはどんな機能?」といったこともあるかと思います。その場合、サイドバーから色々読んでいただければと思います。

仮に真面目にVcotと向き合いたい場合、この後のおすすめの流れは以下です。

キャラ設定を適当にいじってみて分からなかったらここを見る

全体設定を適当にいじってみて分からなかったらここを見る

目次から他のページも見てみる